冬至とは
冬至、北半球ではこの時期1年間で太陽の位置が最も低くなることで日の出から日没までの日中が最も短く、夜が長い日になります。
二十四節気の第22になります。
二十四節気とは
1年を24等分して季節を表す語を当てはめた「二十四節気(にじゅうしせっき)」
- 立春(りっしゅん)
- 雨水(うすい)
- 啓蟄(けいちつ)
- 春分(しゅんぶん)
- 清明(せいめい)
- 穀雨(こくう)
- 立夏(りっか)
- 小満(しょうまん)
- 芒種(ぼうしゅ)
- 夏至(げし)
- 小暑(しょうしょ)
- 大暑(たいしょ)
- 立秋(りっしゅう)
- 処暑(しょしょ)
- 白露(はくろ)
- 秋分(しゅうぶん)
- 寒露(かんろ)
- 霜降(そうこう)
- 立冬(りっとう)
- 小雪(しょうせつ)
- 大雪(たいせつ)
- 冬至(とうじ)
- 小寒(しょうかん)
- 大寒(だいかん)
1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれの季節を6つに区切る暦である。
夏至・冬至・春分・秋分は「二至二分」と呼ばれ、暦の基礎となる日として、古くから重要視されてきました。
冬至の日の過ごし方
かぼちゃを食べる
かぼちゃには、ビタミンやミネラル、カルシウム、食物繊維がバランスよく含まれています。
また、かぼちゃは夏野菜ではありますが、追熟により味わいがよくなるため、冬至の頃には甘みが増し、より一層美味しく食べられることで、栄養価と美味しさの両面から、冬至にかぼちゃを食べる習慣が広まったと考えられています。
『ん』のつくものを食べる
昔から伝わる運盛りという縁起担ぎの一種で、冬至に「ん」のつく物を食べることで「運」を呼び込めるとされていて、中でも冬至の七草は「ん」が2つついていることで、運を呼び込む効果も2倍と言われています。
〜冬至の七草〜
なんきん(かぼちゃ)
れんこん
にんじん
ぎんなん
きんかん
かんてん
うんどん(うどん)
冬至粥
冬至粥とは、冬至の日に食べる粥で、一般的に小豆粥のことを指します。
お祝いの日の赤飯のように、小豆や小豆の赤い色は、厄を払い運気を呼び込む縁起物とされてきました。
ゆず湯
ゆず湯は冬至の日に行う禊(みそぎ)の風習です。
冬至にゆず湯に入るのは、運を呼び込む前に体を清めるという意味があります。
特に冬が旬のゆずは香りも強く、強い香りには邪気を打ち払うという考えがありました。
また、血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果が期待できたり、ゆずの香りを嗅ぎリラックスした気持ちになるなど清める以外にもたくさん効用があるのです。
冬至とは生命の象徴である太陽の力が最も弱くなる日であることから、不吉の日と恐れられてきた一方で、この日を境に日照時間が延びていくことから、衰運をあらため幸運へと向かうみそぎの意味合いでゆず湯に浸かる風習があるといわれています。
ゆず湯が運を呼び込む前の体を清めるものとは、、、
心してゆず湯に入りたいと思う!
冬至でしてはいけないこと
大掃除やケンカなどを避け、体を冷やす食べ物は食べないこと。
特に大掃除をするとよい運気を逃してしまうと言われています。
冬至の日は、ゆっくりと心を落ち着けて、温かいものを食べ、体を温めて過ごすことがよいとされています。
世界の冬至
冬至を境に太陽が生まれ変わり、運気上昇・無病息災などを願って冬至を祝う風習が世界各国で見られます。
中国では「一陽来復 (いちようらいふく)」といって、冬至の日を極限まで弱まった太陽が復活する日、一年の始まりと考えられてきました。
また、世界各地で「太陽の誕生日」として祝う風習は多く見られ、クリスマスも冬至祭に由来していると言われています。
まとめ
これから、寒さが増していくなかで、先人たちの知恵や縁起担ぎを上手に活用していきましょう。
極限まで弱まった太陽が復活する一年の始まりの日『一陽来復』、といわれるように、冬至から以降の3ヶ月で志しているものの種蒔きをし、春にその芽が出るよう願いながら、この時期を大切に過ごしていきたいですね。そして気持ちよく新年を迎えましょう。